2019年12月12日（木）にＪＡ庄内みどり様の「第8回営農指導員基礎研修」を実施しました。
講師は、山形大学農学部教授の藤井弘志先生です。

最終回となる今回のテーマは、「働きながら学ぶ稲作講座　～土壌プラス総括～」です。

はじめに、受講生様に今年の稲作で気になったことをお話ししてもらいました。
そこで多く出てきた単語が「中干」「一発肥料」「一等米比率」「土づくり」「高温」でした。

その中の「土づくり」については、JA庄内みどり管内近辺で高い一等米比率をはじき出したところがあること、そこは6年前から生産者様一丸となって土づくりにまい進していること、土づくりを行うには「明確な目標をもつこと」「現状を把握すること」「やりとげるという強い意志をもつこと」などが大事であることを説明しました。

営農指導員さんへの今後の期待として、マニュアルだけに頼らず自分で判断できるよう五感を研ぎ澄ませること、お話しする時は抽象的表現ではなく画像や具体的な数字に置き換えること、「農家さん目線」を大事にしてほしいことなどお伝えしました。

最後に藤井先生から、『一隅を照らす』という言葉があります。これは、それぞれの立場で精一杯努力する人はみんな何者にも代えがたい大事な国の宝という意味です。皆さんは日本の農業の礎を支える大事な存在です。一緒に頑張っていきましょう！と窓ガラスが曇るほどの熱さで、最終回を〆たのでした。

営農指導員の皆様には勤務終了後の研修にも関わらず、積極的に受講していただきました。お疲れ様でした。

来年度もご縁がありましたらぜひお会いしましょう。多数の講師陣と、多彩なプログラムでお待ちしております！