6月10日 一関高専にて講義を行いました
この講義は、農工連携教育・研究の効果的導入と農業を支える人材を育成するために、平成29年から専攻科生を対象に「農学概論」が組み込まれたとのことです。この講義は3つの高専(一関高専・都城高専・大分高専)を結ぶweb講義で実施されました。
当初、大分高専で開催する予定でしたが、悪天候により一関高専にお伺いし講義を行いました。
講義タイトルは「稲作とお米」です。山形県のはえぬきを例として、稲の生育ステージについて移植期、活着期、有効茎決定期、最高分げつ期、幼穂形成期、出穂期、収穫期などがあることをお話しし、各時期の役割や状態について写真やイラストともに解説を行いました。
あわせて稲の生育スタートは移植した時ではなく新しい根が出た「活着」時であることをお伝えし、栽培しているイネがどのステージにあるのかを把握しておくことが大事であることをお話ししました。
次いで「スマート農業の本質と戦略」として、ロボットトラクターや除草ロボット、ドローン、水管理システムなどの写真を示し、それぞれの役割について説明を行った後、スマート農業機械を導入しただけで収量があがるわけではないこと、導入時には費用対効果や活用方法についてしっかりシミュレーションすることが重要であるとお伝えしました。