7月16日 JA全農岐阜様 水稲高温対策基礎研修③(web)を行いました
基礎研修の最終回のテーマは「持久力向上」「増収戦略」の2コマです。
全国各地で昨今、生育後半に色落ちするほ場が多く見受けられることから、地力の低下が影響していることをお話ししました。
地力は米の品質に大きく影響することから、効果が期待される資材として、製鋼スラグ肥料の施用効果をデータとともにお知らせしました。あわせて土づくりの進め方やケイ酸質資材の選択、稲わら腐熟促進の主な方法についてお伝えしました。
次いで「増収技術」では、はえぬきを例にした令和6年概算金からの収益性試算表を示すとともに儲かる法人戦略についていくつかお示ししました。
また堆肥の成分から肥料成分への換算法の流れとして、施肥した堆肥の成分(窒素、リン酸、カリウム)の含有率を知ること、10a当たりの堆肥量を知ること、堆肥に含まれる成分から肥料成分への換算法などについて紹介しました。
最後に土づくりによる増収効果として、土づくり手法や収益について具体例とともにお知らせし、今後、常態化するリスクや変化要因に応じたモデルチェンジが必要であることを重ねてお話しし、全3回の研修を終了しました。