8月19日 酒田市技術研修③を開催しました
この日のテーマは「持久力(葉身長、葉位別葉色、根の活力)の評価と今後の対応」です。
はじめに2021年から2024年までの東北と北陸の8月の平均気温の推移グラフを示し、平均気温上昇により高温障害のリスクが大きくなっていることをお話ししました。そこで高温条件下での増収・品質向上の必須条件として、早期活着と初期生育の良化を挙げました。初期生育不良の場合には、3号分げつが確保できず㎡穂数不足となること、適期中干しができずに登熟根がじゅうぶんに確保できなくなることをお知らせしました。
また気象変動時こそ暦日ではなく葉齢による評価が重要であるとして、移植30日頃や中干し開始時期、出穂後20日以降における診断ポイントについてお伝えしました。
あわせて「ケイ酸質資材(農力アップ)」「側条プラス苗箱まかせ」「アグリ革命(稲わら分解材)」などの施用効果について、具体的事例やデータをお示ししました。特にケイ酸についてはケイ酸施用対策としてその手順やポイント、資材の選択について詳細な説明を行いました。
次回は11月18日に開催します。テーマは「令和7年の稲作(収量、品質、収量構成要素)の評価」です。