滋賀県近江八幡市にお伺いしました。農地のほとんどが水田であり、生産者の皆様は水田農業で農地を管理されているとのことです。

そこで「日本農業の生命線「水田農業」の危機～土づくりは水田を守る切り札～」として、現在の稲作の状況について、地力低下や基本技術の省略、気候変動、規模拡大、肥料価格高騰などがあること、課題として初期生育確保と生育後期の凋落抑制、高温に負けないイネづくり戦略として、適正な㎡当たり籾数を確保することやイネの受光態勢を向上させること、作溝や中干しに加え、適切な水管理を行うことなどを挙げました。

次いで、還元はイネや水田からのSOSのサインであるとして、還元の進んだ水田や根量が少なく黒ずんだ根の写真をお示しました。あわせて還元リスク軽減として、アグリ革命やケイ酸質資材などの施用効果についてそのメカニズムや具体的な事例を用いて解説を行いました。

最後に「農業は“ひと”が主役であること、変化に対応し行動変容を図る人材育成が急務であること、水田は日本の生命線であることなどをお話ししました。

参加者様からは「目から鱗の話をたくさん伺った」、「来年度に向けて収量向上の手がかりとしたい」などの感想をいただきました。100名を超える皆様においでいただき、熱心にご聴講いただきましたことに心から感謝申しあげます。