11月27日 全農九州営農資材事業所様「水田の土づくり勉強会」を開催しました
全農九州営農資材事業所様主催の「水田の土づくり勉強会」を福岡市のJRE天神クリスタルビルにて開催しました。
この勉強会は、近年温暖化や異常気象の影響で、米の減収や白未熟粒の発生による品質低下が問題となっていることから、土づくりの重要性を再認識し、知力向上による安定した生産を目指すことを目的としています。
演題は「高温障害に打ち勝つための戦略と土づくりの重要性」です。
はじめに、高温によって米不足が発生する理由として、イネの開花受精時の35℃以上の高温や、大型のカメムシ(イネカメムシ)の吸汁による不稔発生の影響があったことをお知らせしましたそこで、現状の課題に対するケイ酸質資材の施用効果として、気孔蒸散の促進や根の給水能が向上されること、籾殻の強度向上につながることをお伝えしました。
次いで効果的な土づくり手法として、サブソイラやスタブルカルチなどを活用した排水対策や鉄を有する製鋼スラグ系のケイ酸質資材の施用をお薦めし、その効果についてグラフでお示ししました。
質疑応答ではいくつか質問が寄せられ、参加者様の日本の水田農業を守るという意識の高さが伺えました。