11月2日 酒田もっけ田農学校講義を行いました⑱
はじめに「食味試験と解析」について、コメの食味評価を行う目的や食味を左右する要因、食味評価法について講義を行いました。食味は人間の五感(視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚)で判断されること、ご飯の美味しさは噛んだ時の適度な弾力や甘味などが影響することをお話ししました。
あわせてアミロースとアミロペクチンの構造について、アミロースは粘りが少なく硬くなりやすいこと、アミロペクチンは粘りが強く硬くなりにくいというそれぞれの性質を解説しました。
その後、食味官能試験にて基準米をもとに4種類の米の評価を行いました。生徒さんは外観の白さや斑点などの着色、炊飯光沢、香りや味、噛んだ時の歯ごたえなどを、顔を近づけて観察したり、少しずつ口に運んで触感を確認していました。
}生徒さんからの感想として、「食味試験が楽しかった」「食味試験をして品種の違いについて気づくことができた」などがありました。
次回は11/9です。「品質調査と解析」の講義と実習を行います。また、生徒さんへ「自圃場の土壌採取」が課題として出されました。4圃場分採取し、乾燥・粉砕したものを持参し、ph計測実習を行います。この結果は来年の営農にも活かされるのではないでしょうか。