12月1日 JA庄内みどり様 営農指導員研修を行いました⑤
今回のテーマは「令和7年度の稲作評価」です。
はじめに酒田市における令和7年の気象条件について、8月の平均気温が27.3℃と高温登熟年であったことをお話ししました。収量や品質が確保された要因としては、品質低下が顕著であった過去の高温年と比較すると、高温指標値が低かったこと、降水量・降雨回数が多く温度も低かったことで乾燥リスクを防いだこと、夜間の降雨が多かったため、降水量にかかわらず、日照時間が多く確保できたことなどを挙げました。次いで2022年から2025年までの「つや姫」の年次別収量構成要素グラフを示し、千粒重や精玄米粒数歩合や一次枝梗籾数と二次枝梗籾数の数値について解説を行いました。
受講生様からの感想として「葉齢からみた診断の重要性に気がついた」「令和7年の気象がたまたまよかったということを忘れないようにしたい」「健康な苗を作ることが大事だということをあらためて理解した」「黒点米の発生原因と対策について、自分なりに深掘りしてみようと思った」などが寄せられました。
次回はいよいよ最終回。12月22日に行います。「令和8年度の稲作戦略」「対策策定法」についてお伝えしていきます。