12月10日 酒田もっけ田農学校 講義を行いました⑧⑨
今回の講義は「畑作の基礎①」「病害虫の基礎①」「質問に答える」です。
はじめに水田と畑の違いは有機物と水の存在であるとして、有機物を分解する微生物は好気性微生物であることから、酸素が多い畑では有機物の分解が促進されることをお話しし、畑作での肥培管理戦略は有機物の確保であることを述べました。
あわせてマメ科作物における最大の特徴は、根粒菌と共生し空気中の窒素をアンモニアに還元した形で吸収利用できること、栄養生長期間と生殖生長の期間が長いことなどをお話ししました。
次いで、水稲2大病害はいもち病と紋枯病であるとして、増加要因や多発要因について解説を行いました。また、いもち病についてはイネの発芽から成熟期まで全生育期間を通じて発病することから、発生させないための予防防除が重要であることを説明しました。
受講生様の感想として「大豆の生態や落葉の時期について知ることができた」「病害虫の種類と見かた、対策について役に立ちそうだ」「土の状態や健康状態を把握し、上手に付き合っていきたいと思った」などが寄せられました。
次回は12月24日です。「稲作の基礎③」「畑作の基礎②」について学んでいきます。