12月9日 酒田市技術研修⑤を開催しました
この日のテーマは「カルテ評価による課題抽出と対策の策定」です。
はじめに低収要因や増収のための必須条件についてはまず「気づく」ことが重要であるとお話ししました。そこで例として、活着遅延や初期生育抑制、根数・穂数不足などが確認された場合、原因としては苗質低下や還元リスクが考えられること、また、枯れあがりや葉色低下があった場合、スタートダッシュが十分でなかったこと、根数や直下根などの根量不足などが原因であることをお知らせしました。そして、参加者様の今年の稲作のスタートダッシュと持久力はどうだったか思い出してほしいと問いかけました。
さらに、気象変動時こそ暦日ではなく葉齢による評価が重要であるとして、診断する時期と見るべきポイントについて3点お知らせしました。あわせて1㎡の籾数の適正化を図ること、出穂以降で決定される登熟能を向上させて収量の向上を図ることが品質の向上プラス収量向上を両立させる方式であることをお伝えしました。
次回はいよいよ最終回。年あけの1月27日に開催します。テーマは「令和8年の稲作技術戦略策定」です。