平田地区認定農業者会議様からご依頼を受け、ひらたタウンセンターにて約25名の平田地区の認定農業者様に向けてお話をさせていただきました。

演題を「令和5年の稲作から学ぶ、今後の水田の土づくり戦略」とし、令和5年の山形県内各地域における品質評価のグラフを示し、出穂後20日間平均気温と品種別一等米比率について、置賜、村山、庄内のデータから、どの地域も乾燥条件の厳しい年次であったことなど解説を行いました。

次いで高温に負けないイネづくりの戦略として、ケイ酸質資材や稲わら腐熟促進材などの施用にあわせ、直下根やうわ根の確保、苗箱まかせの活用などを挙げました。さらに、作溝や中干しに加え、適切な水管理が重要であることをお話ししました。また参考として、令和6年種子については令和5年は異常高温条件下であったため、種子の休眠が深いことから、浸種作業の留意事項についていくつかお伝えしました。

参加者様からは「行動変容まで勉強され、真に地域農業を良くしたいとのお気持ちに感銘を受けた」「藤井先生の熱心なトークが心に響いた」などの感想をいただきました。