6月16日 JA全農岐阜様 水稲高温対策基礎研修②(web)を行いました
この日は4コマの長丁場です。
1コマ目は「スタートダッシュの課題(活着不良、初期生育不良)」です。
初期生育不良の症状や原因、進行した場合どうなるかについて、いくつかの例を元に解説を行いました。初期生育不良をそのままにしておくと、あとから挽回することが難しい気候となっていること、生育の遅れが収穫期まで尾を引くことをお話しし、初期生育のサインを見逃さないようにしてほしい旨お伝えしました。
2コマ目は「持久力の課題(枯れ上がり、葉色低下、後期凋落、倒伏)」です。
倒伏してしまったイネの栽培法を紹介するとともに、そのほかの特徴として稈疲れや登熟期の栄養不足、根の不健康などの要因があることをお伝えしました。
3コマ目は「高温・乾燥に負けない戦略」です。
高温・乾燥への耐力づくりとして「シンク能の適正化」「還元リスク軽減」「ケイ酸質資材施用」「持続的窒素供給」を挙げ、登熟根を確保し、作溝、中干し、適切な水管理を行ってほしい旨お話ししました。
4コマ目は「スタートダッシュ向上」です。
健苗育成戦略や施肥ムラがないか、飽水管理の効果、還元リスクの軽減対策などについて具体的事例とあわせ説明を行いました。
次回は7月16日です。「持久力向上」「増収戦略」についてお伝えしていきます。