6月18日 第36回秋田県JA農業機械大展示会にて講演を行いました
講演タイトルは「高温・乾燥に打ち勝つ稲作へモデルチェンジ~スマート農業情報を活用した土づくり戦略~」です。
はじめに現在の稲作の課題として、高温・乾燥などの気象変動や基本技術の省略、規模拡大などの生産体制、地力低下・還元などの土壌問題など、変化要因が多様化し、それらが相互に関連していることをお話ししました。
そこで1971年から2024年までの秋田市における日平均気温の月平均値の推移のグラフを示し、平均気温が上昇していること、育苗期間である4月から5月の高温は苗質低下や還元リスクや施肥ロスを招いてしまうこと、6月から7月の高温は出穂期の早期化、8月では高温障害となってしまうことをお話ししました。
そして高温・乾燥に強い稲づくりへモデルチェンジ例として、根の吸水能の向上や還元抑制、登熟根や作土層の確保、ケイ酸施用で水分ロスの防止など、いくつか対策についてお知らせしました。あわせて肥培管理に利用する情報DXとして、1次情報から2次情報、3次情報などコストカットにつながる情報利用についてお示ししました。
さらにドローンセンシング画像から不良箇所を把握し、ピンポイントで対応できることなどお伝えしました。
参加者様からは土づくりや水管理などたくさんの質問をいただき、秋田県の生産者様の意識の高さが伺えました。