6月3日 酒田市技術研修①を開催しました
この研修は酒田市スマート農業人材育成業務の委託事業として、農業の基礎的な技術及び知識を習得している方を対象とし、データを活用した農業の実践、技術力の向上、課題解決の手法等の農業生産及び経営に係る応用的・実践的な内容となっており、令和8年1月まで全6回開催します。
第1回のテーマは「スタートダッシュ(苗質・還元リスク)の評価と今後の対応」です。
はじめに「初期生育不良のサインを見逃すな」として、葉先の褐色化や分げつ遅れ、根の発育不良、水田の泡、悪臭などの症状を挙げ、その原因についてお示ししました。
初期生育が不良のままステージが進んでしまうと収量や品質低下を招いてしまうことから、育苗や水管理など基本に立ち返って作業の見直しをしていただきたい旨お伝えしました。
次いで考察として、近年の気温上昇により葉の展開スピードが増加し、生育ステージが前進していることの解説を行い、「稲の変化を見逃さないように」とお話ししました。
次回は7月8日です。「栄養生長期(有効茎数、中干し開始時期)の評価と今後の対応」についてお伝えします。