天栄村様と天栄村認定農業者会様主催の「令和5年度　天栄村農政講演会」にて、『「土づくり」は水田を守る切り札～情報を利用したこれからの堆肥利用戦略～』として講演を行いました。会場となった天栄村山村開発センターには約80名の皆様がお集まりくださいました。

はじめに「今、稲作で起きていること」として、地力低下や還元リスク、土づくりの停滞、気象変動、規模拡大や肥料価格高騰などを挙げました。それらを解決に導くには「スタートダッシュ(初期生育確保)」と「持久力(生育後期の凋落抑制)」が重要であることをお伝えしました。そして実現するための技術として、苗質を向上すること、植付深や植込本数に留意すること、還元リスク軽減には鉄を含むケイ酸質資材を施用すること、稲わらの腐熟促進にはアグリ革命などの酵素資材を施用すること、排水対策としてサブソイラや秋浅耕などお知らせしました。

また堆肥を知ることが有効活用につながるとして、畜種ごとの特徴や堆肥成分から肥料成分への換算法、堆肥を施用した場合の窒素・リン酸・カリの施用量の計算法について解説を行いました。

参加者様はメモをとったり、深くうなずいたり、隣の方と作業の確認などしながら聞いてくださいました。「またすぐ来てください」と言っていただき、嬉しい日となりました。