今回のテーマは「土づくりは財産づくり～アクションを起こそう～」です。

はじめに令和4年8月の平均気温と日照時間の表を示しました。そこで、5月は晴天で少雨が続き土壌還元が進行したこと、6月上旬は低温で生育が停滞したことなど解説を行いました。

次いで評価として、出穂期に葉色が薄かったことや出穂期20日以降の上から3枚目の葉色低下、1次枝梗籾数が少なく2次枝梗籾数が多いこと、1㎡穂数が少ないことなどを挙げました。また、水田土壌の還元過程について、好気から半嫌気段階である第一期、嫌気段階である第二期までの還元化過程の段階と水稲への影響、有機酸の生成までの説明を行いました。
あわせて還元リスク軽減対策として、収穫後から春作業、移植、移植時、移植後のそれぞれのステージでできる対策をお示ししました。

さらに牛ふん堆肥を例とし、堆肥からの肥料成分の計算方法についてお知らせしました。これにより、施用した堆肥成分の含有率や10aあたりの堆肥量を把握することができます。昨今の肥料高騰対策の一助となれば幸いです。

次回は1/19です。いよいよ最終回。「安定多収を目指そう！基本技術のおさらい」です。